【12月24日 AFP】男子テニスのロビン・ソデルリング(Robin Soderling、スウェーデン)が23日、ツアー最後の試合から4年以上の時間を経て、引退を表明した。

 31歳のソデルリングは、スウェーデン通信(TT)に対し「自分が求めるレベルでテニスをするのは、もう無理だと思った」と話している。

 2011年、伝染性単核症でツアーを離れたソデルリングだが、病状の深刻さに気づかず、体調不良を抱えながらトレーニングを続けていたという。

 ソデルリングは、自身の状態を「オーバートレーニング症候群」と述べ、プレスリリースの中で「病気のために100%の状態で練習することができなくなった」と明かしている。

 2009年から2年連続で全仏オープンテニス(French Open)の決勝に進出したソデルリングは、2010年、自己最高の世界ランク4位まで浮上した。

 ソデルリングと聞いて思い出すのは、2009年の全仏オープン(French Open 2009)で、当時大会4連覇中だった「クレーの王様」ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に土をつけたことだろう。

 それどころか、今年の全仏オープン(French Open 2015)でノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に敗れるまでの71試合で、ナダルが敗戦を喫したのは、このソデルリング戦だけだった。

 シングルス通算10勝を挙げているソデルリングは、「テニス選手としてのキャリアは終わったが、僕の前には明るい未来が待っている。来年の予定はもういっぱいだよ」と締めくくった。(c)AFP