【12月23日 AFP】(更新)中国南部・広東(Guangdong)省深セン(Shenzhen)の工業団地で起きた大規模な土砂崩れで、発生からほぼ丸3日が経過した23日午前、がれきの中から生存者2人が見つかったものの、後にうち1人の死亡が確認された。地元当局が発表した。

 広東省消防局が公式マイクロブログで発表したところによると、2人のうち1人は19歳の男性で、行方不明になっていた76人のうちの1人だと確認された。病院に搬送され、容態は安定しているという。もう一人の生存者は重傷を負い、がれきからの救出作業が続けられていると伝えられていたが、消防当局によると午前9時半ごろに死亡した。

 土砂崩れの原因について、中国国土資源省の機関紙は、建設残土のずさんな管理が招いたものだと報じている。当局が7月以降、問題行為を行っている業者に対し、繰り返し警告していたことも分かった。

 中国共産党の機関紙・人民日報(People's Daily)系列の環球時報(Global Times)によると、採石場の跡地に不法に持ち込まれ、100メートルの高さまで積み上がっていた残土は、土砂崩れ当日の20日朝の雨で泥に変わった。

 現場がある光明新区(Guangming New District)のウェブサイトに掲載された文書によると、当局は今年7月の時点で現場での作業が事前に許可された内容通りに行われていないことを認識し、業者側に対応を求めていた。さらに政府は9月、この業者に対し、廃棄物受け入れの許可証の期限が切れているとして2度目の警告を発し、当局からは残土の投棄をやめるよう指示があった。(c)AFP