【12月23日 AFP】フィリピンは22日、仏製薬大手サノフィ(Sanofi)が開発した史上初のデング熱ワクチンの販売を、アジアの国として初めて認可した。

 同社のデング熱ワクチン「デングワクシア(Dengvaxia)」は2週間前の9日、メキシコで世界初の規制認可を取得した。現在、アジアと中南米の約20か国で認可が検討されている。

 デング熱は、蚊が媒介する感染症としては世界で最も急速に被害が拡大しており、デングワクシアによって最終的に数百万人に及ぶデング熱による死亡を防ぐことができるかもしれないと期待されている。

 世界保健機関(WHO)によると、世界で年間最大4億人がデング熱に感染しており、その3分の2がアジアで発生しているという。

 サノフィのワクチン部門を率いるオリビエ・シャルメイユ(Olivier Charmeil)氏は、声明で「今回の認可は、デング熱の予防と公衆衛生の向上に向けた大きな一歩だ」と述べている。(c)AFP