【12月20日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)を保有するナセル・アル・ケライフィ(Nasser Al-Khelaifi)会長は、19日に発行された日刊紙フィガロ(Le Figaro)のインタビューで、PSGのファンは「お行儀が良すぎる」と述べた。

 カタール人大富豪のアル・ケライフィ氏は、本拠地パルク・デ・プランス(Parc des Princes)で、サポーターからの歓声や応援がもっと聞きたいと話している。

「スタジアムの雰囲気がいまひとつだ。ファンのお行儀が良すぎるときがある」

「われわれは、時間、心、そして情熱をファンに与えている。最初の1分から最後まで、ファンには常に支えていてほしい」

 2011年にアル・ケライフィ氏が会長に就任する前は、PSGのサポーター内にも多くのフーリガンが存在したが、彼らはライバルチームではなく、仲間内で争いを起こす傾向にあった。そこでPSGの前会長は、「ブローニュ・ボーイズ(Boulogne Boys)」ら暴力的で騒がしいフーリガンを撲滅するため、対策を講じ、アル・ケライフィ氏もそれを支持していた。

 インタビューの中で、アル・ケライフィ氏は冬の移籍市場のことにも触れ、「われわれのチームは非常に強いので、新たな選手は不要だ。同時に(在籍する)全選手が必要なので、誰も放出するつもりはない」と述べている。

 また、ローラン・ブラン(Laurent Blanc)監督の仕事ぶりに満足しており、契約を更新するつもりだとすると、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)で解任されたばかりのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏には興味がないことを示唆した。

 それでも、PSGで歴代最多得点を誇る34歳のズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)については、シーズン終了後に現行契約が満了してからのことは分からないとしており、「彼はクラブに情熱を注いでくれている。来年2月に、今後どうしたいのかを話し合いたいと思う」とコメントした。(c)AFP