【12月18日 AFP】長年にわたって日本の女子サッカーをけん引してきた澤穂希(Homare Sawa)が17日、自らの言葉で正式に引退を発表した。

 澤は記者会見で、「今季をもって引退することを決断しました」と口を開くと、「心と体が一致して、トップレベルで戦うのがだんだん難しくなってきた」と現役を退く理由を語った。

 16日に所属事務所を通じて引退の意向を示していた澤だが、詳細はこの会見まで明かされていなかった。

 2011年の世界年間最優秀女子選手「女子FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」に選出されている37歳の澤は、現役引退について「人生で最大の決断だった」としたものの、「悔いのない、やり切ったというサッカー人生」として、競技を退くことに後悔がないことを強調した。

 日本代表として出場した205試合で83得点を記録している澤は、優勝を果たしたW杯ドイツ大会(FIFA Women's World Cup 2011)を含めてW杯に6回出場している。五輪も4大会に出場し、2012年のロンドン五輪では銀メダルを獲得した。

 数か月前に結婚を発表した澤は、昨年から引退について考え始めていたというが、今年のW杯カナダ大会(FIFA Women's World Cup 2015)終了後に決意を固めたようだ。(c)AFP