【12月15日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)は14日、慈善活動で出場した2012年と2013年の親善試合について、自身の財団と共にかけられていた脱税疑惑が潔白であると判断され、新たに不名誉な裁判に直面するのを免れることになった。

 メッシは現在、別の脱税の罪に問われて裁判を抱えており、2007~09年の間の肖像権収入に関連した416万ユーロ(約5億6000万円)を申告しなかったとして、父親と共に告発されている。

 世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」に4度輝いているメッシは、メキシコ、コロンビア、米国、そしてペルーで行われた親善試合に出場した際の収入について、税務署への申告漏れがあったかどうか捜査を受けていた。

 しかしながら、試合を主催したアルゼンチン実業家の宣誓証言の結果、裁判所は今回の訴訟を棄却した。

 裁判所は、「捜査続行の裏付けとなる(脱税の)証拠、あるいはその可能性を示す書類は一切ない」と判断した。

 この実業家はメッシに対して試合の対価は払っていないと話していたが、代わりに同選手とその家族の宿泊費やファーストクラスの渡航費を負担したことが問題視されていた。(c)AFP