【12月11日 AFP】フィリピン南部ミンダナオ(Mindanao)島ダバオ市(Davao City)にあるワシの保護センターでこのほど、猿を捕食することで知られ、絶滅の危機に瀕しているフィリピンワシにひなが生まれた。絶滅から守る取り組みに追い風となった格好だ。

 フィリピンワシは全長が1メートルに達する大型のワシで、急激な減少が進むフィリピンの熱帯雨林にのみ生息する。「サル食いワシ(monkey-eating eagle)」という別名は、ミンダナオ島に生息するマカクザルなどの小動物を捕食することに由来する。

 フィリピンワシなどの保護に取り組む地元の民間自然保護団体、フィリピンワシ基金(Philippine Eagle Foundation)によると、このセンターでフィリピンワシのひなが生まれたのは2年ぶり、過去23年間では26例目だという。(c)AFP