【12月10日 AFP】タンザニアの独立記念日の9日、同国のジョン・マグフリ(John Magufuli)大統領が関連式典を中止して全国規模の清掃を呼びかけ、自らも大統領公邸から外に出て路上でごみ拾いを行い、通行人を驚かせた。

 マグフリ大統領は、10月25日の大統領選挙で勝利し、11月に大統領に就任した後、緊縮財政と汚職取り締まりに着手した。

 9日のごみ拾いには数十人の漁業従事者が同行。一行は大統領公邸に近い水産市場そばで、数百人の群衆が見守る中、落ち葉やプラスチックごみをシャベルでかき集めた。

「国、都市、家、職場を清潔で安全で健康な状態に維持するために力を合わせよう」と、マグフリ大統領は、ごみを手で拾いながら笑顔で呼び掛けた。

 同日の路上のごみ拾いは、同国の経済中心地のダルエスサラーム(Dar es Salaam)の各地で行われ、住民がごみを燃やす煙が、市内各地に上っていた。(c)AFP