【12月10日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)は9日、各地でグループリーグ第6節が行われ、グループGのチェルシー(Chelsea)は2-0でFCポルト(FC Porto)に勝利し、グループ首位通過を決めた。

 ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が解任の危機にあると報じられるなか、グループ突破の命運を決める一戦に臨んだチェルシーだが、本拠地で快勝してベスト16入りを果たした。

 引き分けでもヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2015-16)行きの屈辱を避けられるチェルシーは、この試合で幸運を味方につけ、序盤にポルトのイバン・マルカノ(Ivan Marcano)のオウンゴールで先制した。

 迎えた後半、チェルシーはウィリアン(Willian Borges da Silva)が追加点を挙げると、モウリーニョ監督の古巣に引導を渡し、グループG首位の座を決定づけた。

 グループGのもう1試合では、ディナモ・キエフ(Dynamo Kiev)がマッカビ・テルアビブFC(Maccabi Tel-Aviv)に勝利したため、ポルトは3位に転落してヨーロッパリーグに回ることになった。

 ここまで低調なシーズンを送っているチェルシーは、5日のリーグ戦でも昇格組のボーンマス(AFC Bournemouth)に敗れるという失態を犯しており、モウリーニョ監督は、オーナーのロマン・アブラモビッチ(Roman Abramovich)氏から決勝トーナメント進出を逃せば解任することを伝えられていたとされている。

 しかし、ウィリアンがチーム2得点目を決めた場面でアブラモビッチ氏が浮かべた満面の笑みを見る限り、モウリーニョ監督は当面の危機を脱し、国内リーグでの巻き返しに向けて、少なくとも多少の猶予を認められたものと思われる。

 モウリーニョ監督は、「選手たちは結果を出そうと必死になっていた。この試合にはプライドがかかっていたんだ。みんな、ヨーロッパリーグには行きたくないと思っていた」と話した。

「プレミアリーグでは運に恵まれていないが、この試合では運が一つの要素になった。選手にとってもクラブにとっても大きな結果だ」

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