【12月9日 AFP】男子テニスの世界ランキング3位で、四大大会(グランドスラム)優勝17度の実績を誇るロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が、コーチングスタッフの刷新を発表し、グランドスラム6勝のステファン・エドベリ(Stefan Edberg、スウェーデン)氏との契約満了に伴い、新たにイバン・リュビチッチ(Ivan Ljubicic、クロアチア)氏を迎え入れることになった。

 フェデラーは8日、自身の公式ウェブサイトに声明を掲載し、「子どものころのアイドル」であるエドベリ氏とのアシスタントコーチ契約は、2014年までだったと明かしている。

「素晴らしい2年間を終えた今、僕の子どものころのアイドルで、チームに加わってくれたステファン・エドベリ氏に感謝を申し上げたい」

「夢が現実になる出来事だった。本来は2014年までだった契約を、ステファンは2015年まで引き受けてくれた。本当に感謝している」

「彼にはいろんなことを教わったし、これからも僕のテニスに影響し続ける。彼はいつまでもチームの一員だ」

 現在34歳のフェデラーは、今後も男子テニス界のトップレベルを維持し、グランドスラム最多優勝記録を更新するべく、さまざまな手を打っているが、今回の変化もその一つになる。

 フェデラーは、2008年からタッグを組むメーンコーチのセベリン・ルティ(Severin Luthi、スイス)氏との関係は、今後も継続すると発表している。

 エドベリ氏自身は、ATPの公式ウェブサイトで「夢のような2年間」だったと話し、今季限りでフェデラーの元を離れるのは予定通りであることを強調した。

「夢のような2014年を終えて、あと1年続けるという決断を下したが、コーチングに費やせる時間を考えれば、今年が最後の年になることは明白だった」

「ロジャーが、テニスというスポーツにまだまだ多くのものを残し、大きな大会で勝てると信じている…心のなかでは、いつまでもフェデラーのチームの一員だ」

 一方、新コーチに就任する元世界ランキング3位のリュビチッチ氏は、2013年からミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)のコーチを務めているが、今後はフェデラーに帯同して世界を転戦するコーチとして、チームのなかで重要な役割を果たすことになる。

 フェデラーは、来年1月3日に始まるブリスベーン国際(Brisbane International 2016)から2016年シーズンをスタートさせる予定となっている。(c)AFP