【12月9日 AFP】ロシアのセルゲイ・ショイグ(Sergei Shoigu)国防相は8日、地中海(Mediterranean Sea)に派遣した潜水艦からシリア領内に向けたミサイル攻撃を初めて実施したことを明らかにした。

 ショイグ国防相がウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に対し、「地中海のロストフナドヌー(Rostov-on-Don)潜水艦からカリバー(Calibre)巡航ミサイルを使用した」と報告する様子が、国営テレビで放映された。

 同国防相によると、この攻撃の標的はイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の事実上の「首都」となっているシリア中部ラッカ(Raqa)付近にある「テロリストの2拠点」。戦闘機による空爆も合わせて行い、石油インフラ、弾薬庫、地雷製造施設を破壊したという。

 プーチン大統領は同日、同潜水艦から発射されたカリバー巡航ミサイルには核弾頭の搭載も可能だが、「テロとの戦いで使用する必要がないよう」願っていると述べた。(c)AFP