【12月5日 AFP】英郵便事業ロイヤルメール(Royal Mail)は4日、5歳の少年からの、火星に手紙を送るのにいくらかかるかとの質問に、米航空宇宙局(NASA)の協力を得て回答した。

 質問をしたのはイングランド(England)北西部ライサムセントアンズ(Lytham St Annes)近郊在住のオリバー・ギディングス(Oliver Giddings)くん。だがオリバーくんは、おそらく自分のお小遣いでは宇宙に手紙を出すことはできないだろう。郵便代には1万1602.25ポンド(約220万円)かかるからだ。

 将来の夢は宇宙飛行士だというオリバーくんに回答する際、ロイヤルメールは、どうやって金額を計算したかを説明した。

「燃料代がとても高く、手紙を送る費用に大きく影響してしまう」と同社の顧客相談窓口の担当者は返信している。

 また、「NASAに教えてもらったのですが、この前、火星探査車キュリオシティー(Curiosity)を火星に送ったときには約7億ドル(約862億円)かかったそうです」とし、「宇宙船自体がとても小さいので、その中に物を保管するお金はとても高くつくことになります。宇宙船の重さと火星に行くのにかかる費用を比較したものを基に計算すると、100グラムまでの重さの物を火星まで運ぶのに、およそ1万8000ドル(約220万円)かかるのだそうです」と回答している。

 ロイヤルメールはさらに、手紙の送料は、国内速達用の切手1万8416枚分に相当すると付け加えている。

 オリバーくんは、回答したロイヤルメールにお礼の手紙を送ったという。(c)AFP