【12月2日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督が、先月30日に発表された2015年の世界最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」の最終候補3人について言及し、リオネル・メッシ(Lionel Messi)、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)とともに、ルイス・スアレス(Luis Suarez)が残らなかったことを残念がっている。

 2016年1月11日にスイスのチューリヒ(Zurich)で発表されるバロンドールの候補には、通算5度目の受賞が有力視されているメッシ、ネイマールのほかに、レアル・マドリード(Real Madrid)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がノミネートされている。

 たしかにロナウドは、レアルで得点を量産しているが、それでもバルセロナのクラブ内からは、昨季3冠を達成したスアレスの貢献を評価するべきだとの声が多く上がっている。

 2日に3部CFビジャノベンセ(CF Villanovense)とのスペイン国王杯(Copa del Rey 2015-16)第2戦を控えているエンリケ監督は、「指揮官として、チームの全員で候補者リストを埋めたいといつも思っている。しかし、ほかのチームにもほかの選手がいて、非常にレベルが高いことを理解しなくてはならない」と語った。

 エンリケ監督はまた、年間最優秀ゴールの「FIFAプスカシュ賞(FIFA's Ferenc Puskas Award)」について、メッシのゴールが受賞の有力候補ではないかとの見解を示している。同賞では、アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)と対戦した昨季のスペイン国王杯(Copa del Rey 2014-15)決勝で、メッシが4人抜きをして決めたゴールが候補に入っている。

 その対抗馬には、ASローマ(AS Roma)のアレッサンドロ・フロレンツィ(Alessandro Florenzi)が9月のバルセロナ戦で決めた超ロングシュートなどが挙げられているが、カップ戦の決勝で決めたゴールという部分で、メッシの得点はとりわけ価値が高いとエンリケ監督は考えている。

「カップ戦の決勝で4人抜き、または5人抜きを決めるのは非常に難しい。ほかの候補はチャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)のグループリーグの試合だし、明らかにメッシの方が有利だ。フロレンツィのゴールはたしかにスーパーゴールだったが、私としてはメッシのゴールの方が上だと思う」

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