【12月1日 AFP】オランダ警察は、昨年ウクライナで撃墜されたマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH17便の残骸の一部とされる物品を記念品として、ネットで販売しようとした警察官1人を逮捕し、停職処分とした。

 オランダ警察は11月29日に発表した声明で、この件に関する捜査を開始し、警察官1人を着服容疑で逮捕したと述べた。

 声明によれば、この警察官は、オランダ・アムステルダム(Amsterdam)発マレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)行きの同便の墜落を捜査する際に「現場で自分が着用していた衣類の一部」や、同航空のティッシュペーパー、さらに墜落した同便から収集したとされる物品をオランダのウェブサイト「Marktplaats(マーケットプレース)」で販売しようとしていた。

 オランダ放送協会(NOS)によれば、この警察官は捜査チームに支給された上着や帽子を「壁飾り」として宣伝していたほか、ティッシュや「機体の一部」とする物品を1500ユーロ(約19万円)で販売しようとしていた。

 警察は、物品が実際に同便のものかどうか「さらなる捜査によって断定されるだろう」と述べている。(c)AFP