【11月30日 AFP】15-16イングランド・プレミアリーグは29日、第14節の試合が行われ、ジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)を先発から外したチェルシー(Chelsea)は0-0でトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)と引き分けた。

 昨シーズン覇者のチェルシーはリーグ14位と低迷しており、第2節以降無敗のトッテナムは、リーグの上位4チームに重圧をかけるチャンスを逃した。

 ミッドウイークに行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)で、マッカビ・テルアビブFC(Maccabi Tel-Aviv)相手に勝利したチェルシーだが、その試合のハーフタイムにコスタとジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が衝突したこともあり、この試合でも2人の様子には注目が集まっていた。

 先発から外されたコスタは、試合が終盤に入ると、モウリーニョ監督にビブスを投げつけるなどあからさまに不満を示していたが、モウリーニョ監督は「私をけがさせたいのなら、ビブス以外のものを投げるだろう。彼との関係は良好だ、問題ない」と話している。

「ジエゴは非常に恵まれていると思う。彼はベンチを温める最後の選手だ」

「誰だってベンチに座らされることはある。彼をチームから外したことはないし、今日はこれが最善策だと思ったんだ。この決定に後悔はしていない」

 モウリーニョ監督が、この試合を「今季のチェルシーで一番のパフォーマンスだった」と語った一方で、敵将のマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、トッテナムが得点できなかったことにいら立ちを見せた。

「チェルシーの枠内シュートは1本だったが、それもウーゴ・ロリス(Hugo Lloris)が好セーブした」

「(チェルシーは)勝つ試合をしていなかった。われわれは勝利に値していたし、それを目指していた。チェルシーは勝ち点1で満足だろう。私たちよりもポイントを重視しているだろうからね」

 アウェーのマッカビ・テルアビブFC戦で4-0の快勝を収めた代償として、主将のジョン・テリー(John Terry)を足首の故障で欠いているチェルシーは、クル・ズマ(Kurt Zouma)とギャリー・ケイヒル(Gary Cahill)を守備の要に配置し、エデン・アザール(Eden Hazard)が前線でコスタの穴を埋めた。(c)AFP/Ian WINROW