【11月29日 AFP】15-16イタリア・セリエAは28日、第14節の試合が行われ、ACミラン(AC Milan)が4-1でサンプドリア(Sampdoria)に快勝した。

 ミランはムバイ・ニアング(M'Baye Niang)が仏パリ(Paris)同時テロの悪夢を払拭する2得点1アシストの活躍を見せた。生まれがパリ近郊のニアンは、今も家族や友人がそこに住んでおり、先週は彼らの安全が気がかりだと不安をのぞかせていた。

 それでも、20歳のニアングは試合では自信に満ちたプレーを披露し、前半16分にはジャコモ・ボナベントゥーラ(Giacomo Bonaventura)の先制点を演出すると、同38分にはボナベントゥーラがエリア内で倒されて得たPKを決め、追加点をもたらした。

 さらに後半4分には、相手GKエミリアーノ・ヴィヴィアーノ(Emiliano Viviano)の軽率なパスミスを見逃さずチーム3得点目を奪い、ミランの今季7勝目をほぼ決定付けた。

 そしてミランは後半30分、ニアングに代えてルイス・アドリアーノ(Luiz Adriano)を投入すると、今度はそのアドリアーノが出場から4分後、アレッシオ・チェルチ(Alessio Cerci)の絶妙なクロスを胸トラップからボレーで蹴り込んだ。

 ミランにとってこの試合唯一の不満は、アンドレア・ポリ(Andrea Poli)がエリア内でエデル(Eder Citadin Martins)を倒し、PKを与えて1点を返されたことだけだった。

 ミランはこれで、首位インテル(Inter Milan)と勝ち点7差の暫定5位に浮上したが、今節の多くの試合は翌29日に行われる。

 一方、サンプドリアのヴィンチェンツォ・モンテッラ (Vincenzo Montella)新監督は連敗スタートとなり、チームも首位に勝ち点14差をつけられている。(c)AFP/Justin DAVIS