【11月27日 AFP】米ポップ歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)さん(25)がミュージックビデオの撮影でニュージーランドの希少鳥生息地を荒らしたと環境活動家らから非難されている問題で、制作会社が26日、責任は自社にあるとしてスウィフトさんを擁護する声明を発表した。

 スウィフトさんは今週、ミュージックビデオ撮影のためオークランド(Auckland)郊外のベセルズ・ビーチ(Bethells Beach)を訪れた。この砂浜は絶滅危惧種に指定されたニュージーランドチドリの生息地で、スウィフトさんの所属事務所が撮影の許可を受けていた。

 しかし、地元環境当局者によると、撮影スタッフは砂浜への乗り入れは車2台までとする制限を無視し、ワゴン車や四輪駆動車10数台が砂浜に進入したという。

 これについて、英ロンドン(London)を拠点とするスウィフトさんの欧州代理人は、撮影を請け負ったニュージーランドの映像制作会社チェロキー・フィルムズ(Cherokee Films)が発表した「この事態に関する責任を認め、謝罪する」「テイラー・スウィフトとマネジメント側に非は一切なく、許可や条例に反することもしていない」との声明をAFPに送付した。

 この声明によれば、撮影中に害を受けたニュージーランドチドリは1羽もなく、撮影スタッフはニュージーランドチドリの生息地ガイドラインを厳格に守って「生息地には一度も接近しなかった」という。(c)AFP