【11月26日 AFP】多くの人々の人生を打ち砕いた13日のパリ(Paris)同時テロの後、癒やしを求める多くのパリジャンにとって、笑いは一番の特効薬となっている。

 130人の命を奪い、350人を負傷させたテロ事件の後、ソーシャルメディアは子供じみた冷やかしやブラックユーモアであふれ、コメディアンたちはすぐに仕事に復帰した。

 イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員らがパリを「醜行と倒錯の都」と非難したとき、人気ブロガーのメートル・オーラス(Maitre Eolas)さんは自身のフォロワー19万4000人に向け、こうツイートした。「おせじを言っても、何も出ませんよ」

 パリ北郊サンドニ(Saint Denis)の自宅アパートをイスラム過激派らに貸していたジャワド・ベンダウド(Jawad Bendaoud)容疑者は、彼らのテロ計画については一切知らなかったと言い張ったことで、ネット上で嘲笑の嵐を浴びている。

 ネットユーザーたちは、ベンダウド容疑者の写真にうそのせりふを重ね、不運で間抜けな人物としてあざ笑う画像を次々と投稿。あるツイートには、「モロトフカクテル(火炎瓶)を作れるかと聞かれたので、いや、僕はバーテンダーじゃないから、と答えた」とのせりふが付けられた。

 パリの街が活気を取り戻そうとするなか、ベンダウド容疑者をまねてからかうツイッター(Twitter)アカウント「@LogeurDuDaesh」(ISの大家という意味)のフォロワーは5万人を超えた。

 ネット上ではまた、襲撃犯らの車の選択も笑いのネタになっている。ツイッターユーザー「@IamLepoy」は、「人生最後のレンタカーに、ポロ(Polo)を選ぶなんて」と投稿した。