【11月22日 AFP】パリ(Paris)連続襲撃事件に関連して18日に同市郊外で行われた大規模な強制捜査で、仏警察犬「ディーゼル(Diesel)」が犠牲になったこと受け、ロシアはフランスとの連帯を示すため、ジャーマン・シェパードの子犬1匹をフランスに贈ると発表した。

 ロシアのウラジーミル・コロコリツェフ(Vladimir Kolokoltsev)内相が、子犬の贈呈についてフランスのベルナール・カズヌーブ(Bernard Cazeneuve)内相に書簡を送ったと語った。子犬は生後2か月で、勇者として知られるロシアの民話の登場人物「ドブルイニャ・ニキーチッチ(Dobrynya Nikitch)」にちなみ、「ドブルイニャ(Dobrynya)」と名付けられているという。

 仏警察の発表によると、ディーゼルは7歳のベルギー原産の牧羊犬の一種で、連続襲撃事件の首謀者とされるアブデルハミド・アバウド(Abdelhamid Abaaoud)容疑者の拠点の強制捜査の際に「殉職」した。短文投稿サイト「ツイッター(Twitter)」ではディーゼルの死を悼み、「わたしは犬」を意味するフランス語「#JeSuisChien」のハッシュタグがトレンド入りした。(c)AFP