【11月16日 AFP】先週の連続襲撃事件で129人が犠牲になった仏パリ(Paris)で15日、爆竹の音や、ヒーターや電球が破裂する音を新たな銃撃事件と勘違いした人たちがパニックに陥り、安全な場所を求めて逃げたり、警察に通報したりする騒ぎがあった。

 13日の事件の犠牲者らに花やろうそくをささげるため数百人が集まっていたレピュビュリック広場(Place de la Republique)にいたロリーヌさん(23)は、「若者のグループと一緒に歌いながら歩いていたら、急にみんなが走り出したので、私たちも走った」と語った。別の若者は、爆発のような音が聞こえたので走って逃げたと語った。だが警察によると、人々をパニックに陥れた爆発音は爆竹のものだった。

 広場から数ブロック先でも、似たような騒ぎがあった。ベランダでヒーターまたは電球が破裂したきっかけで、パニックが発生。通行人はソーシャルメディアで知人らに向け、新たな襲撃事件が起きたと警告し、13日に銃撃があったカフェ「カリヨン(Le Carillon)」では、客らが叫びながら逃げ出した。治安当局職員によると、数百メートル離れたウルク(Ourcq)運河の冷たい水の中に飛び込んだ人もいたという。(c)AFP