【11月16日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2015)は15日、英ロンドン(London)で開幕し、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-1、6-1で第8シードの錦織圭(Kei Nishikori)に快勝し、大会4連覇に向けて好発進した。

 通算5度目の優勝を目指してO2アリーナ(O2 Arena)に到着したジョコビッチと、対戦相手の錦織は、仏パリ(Paris)での連続襲撃事件を受け、試合前に犠牲者へ1分間の黙とうをささげた。

 ひっそりとした雰囲気の中、試合が始まると、世界ランク1位のジョコビッチは立ち上がりから絶対王者の実力をみせ、第1セットの第2ゲームでブレークに成功。

 昨年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2014)ではジョコビッチを破った経験がある錦織だが、この日は相手のペースに巻き込まれ、第6ゲームで2度目のブレークを与えてしまった。

 最初のセットを落とした錦織は、第2セットに入ってもペースを取り戻すことができず、わずか1時間5分で完敗した。

 錦織は、「サーブがカギだったと思います。両セットで、最初のサービスゲームを落としました。そのせいで、少しプレッシャーがかかってしまいました」と敗因を振り返っている。

「彼(ジョコビッチ)が素晴らしいテニスをしていたのはもちろんですが、このスコアを恥ずかしく思います。でも、まだ2試合ありますから」

 一方のジョコビッチは、シーズンの戦績を驚異の79勝5敗に伸ばし、直近の23試合で負けがない。

 錦織との対戦を終え、「今季の中でも最高の部類に入るテニスができた」としたジョコビッチは、「ここ数年最高の結果を残している大会で、疑いようもなく素晴らしいプレーができた」とコメントした。

「コート上で、非常に気持ちよくプレーすることができた。ケイはベストではなかった。なぜなら、僕が自分のプレーを読まれないようにしたからだ」

(c)AFP/Steven GRIFFITHS