【11月13日 AFP】ラグビーW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)で、日本代表ヘッドコーチ(HC)として旋風を巻き起こしたばかりのエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)氏は12日、世界最高峰リーグのスーパーラグビー(Super Rugby)に参戦するストーマーズ(DHL Stormers)で着任会見に臨んだ。その中でジョーンズHCは、自身がイングランド代表指揮官の有力候補であるという報道を一蹴した。

 W杯の南アフリカ戦で、日本が34-32の番狂わせを演じる立役者となったジョーンズHCは、記者会見でケープタウン(Cape Town)に拠点を置くストーマーズの指揮官に就任したことを光栄に思うと述べた。

「ここは世界屈指の古豪であり名門のユニオンなので、ストーマーズの指揮を執る名誉を与えられたことは最高だ」

「とても若いチームだが可能性に満ちている。われわれの望みは、この先の2年間で素晴らしいラグビーをプレーすることだ」

 豪タスマニア(Tasmania)州出身のジョーンズHCは、開催地ながらW杯の予選プールで敗退したイングランドのスチュアート・ランカスター(Stuart Lancaster)HCに代わる指揮官候補として、ここ数週間では頻繁に名前が挙がっていた。

 しかしジョーンズHCは、これまでイングランドからは「何の接触もない」とコメントしている。

 ジョーンズHCは報道陣に対して、「私はストーマーズと契約しているんだ、諸君」とすると、「今朝目を覚まして、テーブルマウンテン(Table Mountain)を眺めた。だから、ここにいる」と語った。

 抱負についてジョーンズHCは、攻撃的なチームとして歴史を刻んできたことをふまえ、「ストーマーズラグビーの特色を徹底的に磨いて」成長していきたいと述べている。

 ジョーンズHCは、「われわれは南アフリカの伝統を引き継いでいきたい。セットプレーのディフェンス、そして力強く断固としたラグビーをすることだ」としながら、「ストーマーズの特徴も兼ね備えるようにしていきたい」と語った。

「ストーマーズには、ブランビーズ(Brumbies)のようなプレーも、日本のようなプレーも期待していない。われわれは、ストーマーズらしいプレーを望んでいる」

 今季のストーマーズは南アフリカカンファレンスを制したものの、ファイナルシリーズではブランビーズに敗れ、プレーオフ1回戦止まりとなっている。(c)AFP