【11月11日 AFP】日本野球機構(NPB)は10日、野球賭博の内部調査を行った結果、賭博に関与した読売ジャイアンツ(Yomiuri Giants)の投手3人を無期限の失格処分とすることを発表した。

 処分を科されたのは、ジャイアンツの福田聡志(Satoshi Fukuda)、笠原将生(Shoki Kasahara)、松本竜也(Ryuya Matsumoto)の3選手。NPBは同時に、監督不行き届きとしてジャイアンツに制裁金1000万円を科した。

 NPBは広報を通じて、AFPに対し「3人はプロリーグで無期の失格になる。ただし処分が減免され、戻ってこられるようになる可能性はある」と話した。

 日本では野球人気が広く浸透しており、無期の失格処分は一般紙を含めた10日の各紙1面で報じられた。

 3人が今後、立件されるかは確定していない。警視庁(Tokyo Metropolitan Police Department)の広報課は「任意で事情聴取を行った」と話したが、賭博罪が適用されるかを調査中と報じられた点については、「聴取の内容は明かせない」とだけ答えた。

 今回の件では、3選手が野球賭博の常習者と共に、ジャイアンツ戦などプロ野球の10試合以上で金銭を賭けていたことが判明しているが、八百長の証拠は見つかっていない。

 10日に行われた会見で、NPBの熊崎勝彦(Katsuhiko Kumazaki)コミッショナーは、この問題は「プロ野球の品位を汚し、多くの野球ファンの信頼を著しく損なった」と話した。

 ジャイアンツも同日、これとは別に会見を開き、久保博(Hiroshi Kubo)球団社長が「極めて重大なことだと受け止めている。ファンの皆さんに心からおわびしたい」と謝罪した。(c)AFP