【11月4日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)は3日、各地でグループリーグ第4節が行われ、グループAのレアル・マドリード(Real Madrid)は1-0でパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に勝利し、グループリーグ突破を決めた。

 決勝点を奪い勝利の立役者になったのは、マルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)の負傷で前半に緊急投入されたナチョ(Jose Ignacio Fernandez Iglesias 'Nacho')だった。

 ナチョは出場からわずか2分後の前半35分、こぼれ球を拾ってゴール前へボールを送り込んだ。すると飛び出してきたGKケヴィン・トラップ(Kevin Trapp)は意表を突かれて反応し切れず、ボールはそのままゴールに入った。

 この結果、ラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)監督が率いるレアルは、早くも決勝トーナメント進出を決めるとともに、今季の無敗を守った。

 ベニテス監督は、「突破できてうれしい。難しい相手に勝利し、首位を守り、さらに無失点を継続できたというのは明るい材料だ」と語った。

 一方、グループAのもう1試合ではシャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)が4-0でマルメFF(Malmo FF)を下しており、PSGと両チームの勝ち点差は4ポイントとなっている。そのため、PSGのグループ突破は堅いとみられるが、このままであれば2位通過になる可能性が高い。

 PSGは主導権を握った前半に多くのチャンスを作りながらも、それをものにできず、昨季のチャンピオンズリーグでFCバルセロナ(FC Barcelona)に敗れた4月以来の敗戦を喫した。

 PSGのローラン・ブラン(Laurent Blanc)監督は、「これがサッカー。レアルはチャンスとも言えないようなチャンスから得点した」と語っている。

「求めていた結果を手に入れることはできなかったが、明るい面に目を向ける必要がある。われわれは、どんな相手に対しても、危険な場面を作り出せるチームだと証明した」

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