【11月2日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は1日、トルコ南部で先週に惨殺遺体が見つかったシリア人反IS活動家とその友人の殺害を認める動画声明を発表した。

 インターネット上で公開した動画でISは、トルコ南部シャンルウルファ(Sanliurfa)で10月30日、イブラヒム・アブドルカデル(Ibrahim Abdul Qader)氏(20)と友人のメディア活動家ファレス・ハマディ(Fares Hamadi)氏を「惨殺した」と主張。理由については「十字軍と共謀してイスラム国に対抗した」ためとしている。

 アブドルカデル氏は、ISがシリア内の掌握地域で繰り返す残虐行為を暴いてきたシリアの反IS団体「ラッカは静かに虐殺されている(RBSS)」で活動していた。

 RBSSのアブ・モハマド(Abu Mohammad)氏によると、アブドルカデル氏とハマディ氏の遺体は30日朝、シャンルウルファにあるハマディ氏の自宅で友人によって発見された。シリア内でRBSSのメンバーがISに殺害される事件はこれまでにあったが、同国外でメンバーが殺害されたのは今回が初めてだという。(c)AFP