【10月30日 AFP】ギリシャサッカー連盟(HFF)は29日、ドイツ人のミヒャエル・スキッベ(Michael Skibbe)氏が、同国代表チームの新指揮官に就任したことを発表した。

 HFFは発表の中で、「執行委員会の決定を受け、スキッベ氏と連盟は、2018年のW杯(2018 World Cup)予選フェーズ終了までの契約を交わすことになる」と述べた。ギリシャが本大会への出場権を獲得した場合、契約はW杯終了後まで自動的に更新されるという。

 50歳のスキッベ氏は、2000年から2004年までドイツ代表のアシスタントコーチを務めたほか、ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)、フランクフルト(Eintracht Frankfurt)、トルコ1部リーグのガラタサライ(Galatasaray)やエスキシェヒールスポル(Eskisehirspor)で指導した経験がある。

 先日終了した欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)の予選で、ギリシャはグループFでわずか1勝を挙げるにとどまり、勝ち点6の最下位で敗退した。ギリシャは、今月はじめに行われた最終節でハンガリーから勝利をもぎ取ったが、国際試合では、昨年のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)でコートジボワールを下して以来の白星だった。

 2004年に欧州選手権で驚きの優勝を飾ったギリシャは、W杯ブラジル大会でも初の決勝トーナメント進出を果たしたものの、それからの成績は右肩下がりで、欧州予選ではフェロー諸島にまで敗れている。

 ギリシャは、クラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)氏やセルヒオ・マルカリアン(Sergio Markarian)氏といった指導者の下でもチームを立て直すことができず、コスタス・ツァナス(Kostas Tsanas)氏が暫定監督を務めていた。

 スキッベ氏の初陣は、来月13日に行われるルクセンブルクとの国際親善試合になる。(c)AFP