【10月30日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)のアトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)に所属するスイス出身のタボー・セフォロシャ(Thabo Sefolosha)は、米ニューヨーク(New York)のナイトクラブで4月に逮捕された際に抵抗した罪は放免されたものの、脚を骨折したのは警察官の責任であると主張している。

 すでにニューヨーク市警(NYPD)を訴える計画であると発表している31歳のセフォロシャは、GQ誌の取材に対して、この時の負傷がもたらした「結果」の責任は騒動に関与した警察官に取ってもらいたいと語った。

 セフォロシャは12月に発売されるGQ誌の中で、「私が脚を骨折してプレーオフに出場できなかったのは、あの時の警察官に何らかの責任があるはずだ。それに、まだ治療中で半年が経過しても完治していない」とコメントしている。

 セフォロシャは、騒動の際に逮捕に抵抗して治安を乱したとする起訴内容に異議を申し立て、10月9日のニューヨーク地裁ではわずか45分足らずで無罪放免となった。

 有罪が確定した場合、セフォロシャは最大で禁錮1年となる可能性があったが、無罪の立証を断念する代わりに1日だけ地域奉仕するという検察側からの司法取引を拒否した。

 セフォロシャはまた、1人の警察官が「バッジがあろうとなかろうと、お前をぶちのめせる」と警告してから、もめ事がエスカレートしたことを明かした。

「私は、『あんたは、こびとで狂人だ』と言い張りながら、動きを止めなかった」と告白したセフォロシャだが、今後は違う行動をするかもしれないとしている。

「次に起きたときは、どうするかって?今度は逃げるだろうね。警察は野蛮な行為をはたらいた。これは誰にでも起きることだと確信している」

(c)AFP