【10月27日 AFP】チェルシー(Chelsea)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は26日、ウェストハム(West Ham)戦のハーフタイムで暴言を吐く不適切な行為をはたらいたとして、イングランドサッカー協会(FA)から処分を言い渡された。

 モウリーニョ監督は、先日のサウサンプトン(Southampton FC)戦でも審判を批判したことで5万ポンド(約920万円)の罰金とスタジアム入場禁止(執行猶予付き)の処分を受けており、すでに異議申し立てを行っている。

 24日に行われた敵地アップトン・パーク(Upton Park)での試合で、モウリーニョ監督はハーフタイム中にジョン・モス(Jon Moss)主審に対する怒りをぶちまけ、退席処分になっていた。

 FAは声明で、「ジョゼ・モウリーニョは、ハーフタイムに更衣室付近で主審に対して不適切な発言と行為に及び、処分が言い渡されている」と発表した。

 今回のロンドンダービーでは、モウリーニョ監督のアシスタントコーチを務めるシルヴィーノ・ロウロ(Silvino Louro)氏も、ネマニャ・マティッチ(Nemanja Matic)が2枚のイエローカードを受けて退場処分となったことに抗議し、退席を命じられている。

 モウリーニョ監督はまた、ウィリアン(Willian Borges da Silva)からパスを受けたセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)の同点ゴールがオフサイドとされた判定にも怒りをあらわにしていた。

 スタンド席でウェストハムのファンに囲まれる屈辱にさらされたモウリーニョ監督は、アンディ・キャロル(Andy Carroll)に勝ち越しゴールを奪われると、試合後にはリーグ規則を無視してメディアの取材を拒否したため、さらに罰金が追加されることになるとみられている。

 この試合ではまた、抗議したマティッチが退場処分を言い渡されたことをきっかけに、選手の統率が取れなくなったとして、チェルシーとウェストハムの双方が処分されている。

 FAは声明で、「チェルシーのコーチ、シルヴィーノ・ロウロ氏も、テクニカルエリアから退席を言い渡される要因になった不適切な行為で処分を受けている」とつけ加えた。

「すべての関係者は、木曜日(2015年10月29日)の午後6時までに返答しなければならない」