【10月24日 AFP】メキシコ西部ハリスコ(Jalisco)州に上陸した、史上最大級のハリケーン「パトリシア(Patricia)」は24日朝、メキシコを横断、木々が倒れたり一部で土砂崩れが起きたりしたものの、心配されたほどの大きな被害はこれまでのところ出ていない。当局が明らかにした。

 最も強い「カテゴリー5」のパトリシアの接近に伴い、メキシコ全土で大規模な被害に対する懸念が高まっていた。当局は、沿岸地帯の住民やホテルの観光客らを避難させ、複数の州で港や空港、学校を閉鎖した。

 エンリケ・ペニャニエト(Enrique Pena Nieto)大統領はパトリシア上陸の約5時間後にテレビに出演し、「初期の報告で、被害は同規模のハリケーンによるものと比べて小さかったことを確認した」と語った。

 しかし、太平洋岸や中部、北東部で大雨が予想されるなど、パトリシアの脅威はまだあるとして、国民に避難所などにとどまるよう呼び掛けた。(c)AFP/Jennifer GONZALEZ COVARRUBIAS