【10月23日 AFP】米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)は22日、ポストシーズンにチームが優勝決定シリーズ進出を逃したことを受け、ドン・マッティングリー(Don Mattingly)監督との契約を終了した。

 米スポーツ専門チャンネルESPNは、マッティングリー氏が、残り1年の現行契約を延長するという球団側の申し出を断ったと伝えている。

 ドジャースはプレーオフのナ・リーグ地区シリーズ(5回戦制)でニューヨーク・メッツ(New York Mets)に敗れたが、そのメッツはスイープでシカゴ・カブス(Chicago Cubs)を下し、ワールドシリーズ進出を決めた。

 アンドリュー・フリードマン(Andrew Friedman)野球運営部門社長は、新たなスタートを切るという意味で、マッティングリー氏がチームを去る決断をしたと述べている。

「シーズン終了後の手続きが進む中で、この1年のことや、将来の目標、チームやロスターに必要な変更点、来シーズンに関することなどを話し合った」

「毎日話し合いを行う中で、新しいスタートを切ることが、お互いにとって最善の選択ではないかという結論に達した」

「数日後に再び話し合いを持って、その方向性に異論はないということで決着した。ドニー(Donnie、マッティングリー氏の愛称)を尊敬しているし、シーズンを通して共に働けたことをうれしく思う。ハードワークと協力に感謝するとともに、3年連続の地区優勝など、彼の達成したことを評価している。今後の成功を祈っている」

 マッティングリー氏は、ドジャースの指揮を執るという機会が与えられたことを「光栄で誇りに思う」と語っている。

「ロサンゼルス(Los Angeles)で過ごした8年間、この組織のスタッフや選手と良い関係を築き、楽しい経験をさせてもらった」

「2016年に再び指揮することなど、さまざまな可能性について語った。しかし、これがお互いにとって最適な選択だと信じている。監督職にはまだ情熱があるし、近いうちに機会が与えられれば良いなと思う」

 マッティングリー氏は、ドジャースを3年連続のプレーオフ進出に導いたものの、ここ2年は地区シリーズ敗退に終わっている。

 高給取りが多いことで知られるドジャースだが、1988年以降は一度もワールドシリーズの舞台に立てていない。(c)AFP