【10月23日 AFP】イラク北部ハウィジャ(Hawijah)近郊で22日未明、米特殊部隊とクルド人治安部隊「ペシュメルガ(Peshmerga)」が、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の収容施設を急襲し、間もなく「処刑」される予定だった約70人を救出した。米国防総省が発表した。

 この作戦により、米兵1人が死亡した。イラクで昨年6月に米軍主導の対IS戦が開始されて以降、米軍に死者が出たのはこれが初めて。

 米国防総省のピーター・クック(Peter Cook)報道官は、この作戦でIS戦闘員5人を拘束、さらに多数の戦闘員を殺害したと発表。「拉致被害者らの大量処刑が迫っているという情報を入手し、この作戦を慎重に計画・実施した」と述べている。救出された約70人のうち、20人以上はイラク治安部隊の所属だったという。

 加えて米軍は、ISに関する重要な情報を獲得したと、クック報道官は述べている。地元住民がAFPに語ったところによると、作戦には複数のヘリコプターが参加し、ISの検問所数か所が空爆を受けたという。(c)AFP