【10月19日 AFP】15-16スペイン1部リーグは18日、第8節の試合が行われ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)が2-0でレアル・ソシエダ(Real Sociedad)に勝利した。

 アトレティコはアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)とヤニック・フェレイラ・カラスコ(Yannick Ferreira Carrasco)が得点を記録すると、終盤に退場者を2人出したソシエダから勝利を収め、首位と勝ち点2差につけている。

 この結果、ソシエダは18位レバンテ(Levante)と勝ち点で並びながらも、得失点差で降格圏を免れているが、第8節終了時点で1勝しか挙げられておらず、デビッド・モイーズ(David Moyes)監督は依然として厳しい状況に立たされている。

 グリーズマンは前半9分、スピードに乗ったドリブルでソシエダの守備網を突破すると、最後はGKヘロニモ・ルジ(Geronimo Rulli)の牙城を崩し、かつて所属した古巣から先制点を奪った。

 試合はその後、アトレティコの誇る強固な守備をホームのソシエダが崩せないまま、時間だけが過ぎ去っていくと、後半44分にはイグナシオ・イグレシアス・ビジヌエバ(Ignacio Iglesias Villanueva)主審に抗議したソシエダのディエゴ・レジェス(Diego Reyes)が、イエローカード2枚で退場処分になった。

 ビジヌエバ主審はまた、試合終了間際にアトレティコのホセ・マリア・ヒメネス(Jose Maria Gimenez)がジョナタス(Jonathas Cristian de Jesus Mauricio)を倒したとして、ソシエダ側が強く要求したPKを却下した。

 するとアトレティコは、そこから攻撃を仕掛け、フェルナンド・トーレス(Fernando Torres)のお膳立てからヤニック・カラスコが移籍後初ゴールを決め、ソシエダにさらなる追い打ちをかけた。

 アトレティコのディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は試合後、「ヒメネスは自らの身をグラウンドに投げ出し、ボールに触れたんだ。そして主審は、彼が相手選手ではなくボールに触れたと判断した」と語っている。

 この判定で落ち着きを失ったジョナタスは、わずかな時間で2枚のイエローカードを提示されて退場処分となり、次節にレバンテとの直接対決を控えるモイーズ監督にとっては、不必要な出場停止選手を2人も出す結果に終わった。(c)AFP