【10月17日 AFP】米政府関係者は16日、シリアには現在、最大2000人規模のイラン人部隊およびイランが支援する武装組織が入っており、アレッポ(Aleppo)近郊でロシア軍と連携してシリア政府軍の戦闘を支援していると述べた。

 シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領の政権に忠実な同国政府軍が、アレッポ南東部で反体制派に対し新たな戦線を開始したことを受け、イランからの部隊はロシア軍による空爆の援護を受けながら、シリア政府軍の支援を行っているという。

 匿名の米政府関係者は、「現在、アサド大統領の政府軍による反体制派との戦闘を支援するために、イランとロシアが連携している状況が見られる」、「(アレッポには)最大で2000人規模のイランが関係する部隊が存在している可能性がある」と語った。

 さらに、その2000人規模の部隊は、イランの精鋭部隊である革命防衛隊(Revolutionary Guard)のアルクッズ(Al-Quds)部隊や、イランが資金援助する組織、レバノンのイスラム教シーア派(Shiite)原理主義組織ヒズボラ(Hezbollah)などから構成されていると述べた上で、正確な数を特定することは困難だと話した。

 米中央軍(US Central Command)のパトリック・ライダー(Patrick Ryder)報道官は、シリアにイランの部隊が派遣されている明らかな「兆候」があり、「イランの部隊がシリア政府軍に協力するのが目撃されている」と話した。(c)AFP