【10月16日 AFP】北米サッカーリーグ(NASL)のニューヨーク・コスモス(New York Cosmos)に所属する元スペイン代表のFWラウル・ゴンザレス(Raul Gonzalez)が15日、シーズンが終了する11月をもって現役を引退することを表明した。

 1994年にスペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)でキャリアをスタートした38歳のラウルは、レアルに在籍した16年間でリーグ優勝6回、スペイン・スーパーカップ(Spanish Super Cup)優勝4回、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇3回を経験している。

 9月30日にクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)に並ばれたものの、当時クラブ歴代最多の323得点を記録して2010年にレアルを退団したラウルは、ドイツ・ブンデスリーガ1部のシャルケ04(Schalke04)に加入すると、通算40得点を記録し、2011年の欧州チャンピオンズリーグでチームをベスト4に導いた。

 そして、2012年にシャルケを去ったラウルは、カタールのアル・サード(Al-Sadd)に入団し、契約期間を終えた2014年には引退するかと思われたが、同年末にコスモスに加入した。

「(昨年)12月にニューヨーク・コスモスと契約した際、私はプレーを続けるかどうか年末に判断すると言った」

「今季限りで選手生活に幕を下ろすことを決断した。今は力強くシーズンを終え、ニューヨーク・コスモスのNASL優勝に貢献したいと思って、集中している。今後数か月をかけてキャリアの次のステップを決める」

「引退の決断は簡単なものではないが、適切なタイミングだと信じている」

 コスモスのジョバンニ・サバレーシ(Giovanni Savarese)監督は、「ラウルはサッカーを象徴する選手の一人だ。彼とサインをしたとき、彼がピッチに何をもたらしてくれるかは分かっていたが、その知識、情熱、プロ意識と責任感は期待以上のものだった」と語っている。(c)AFP