【10月15日 AFP】バングラデシュの警察当局は15日、銃を発砲して9歳の少年に重傷を負わせたとして、与党・アワミ連盟(Awami LeagueAL)の議員を逮捕したと発表した。

 警察当局のアシュラフル・イスラム(Ashraful Islam)警視はAFPに対し、撃たれた少年の父親が告訴したことを受け、マンジュラル・イスラム・リトン(Manjurul Islam Liton)議員(45)を同議員の親戚の自宅で14日に逮捕したと述べた。「(リトン議員には)少年に発砲した容疑がかかっている。本日中に裁判所に出廷する予定だ」と、イスラム警視は語った。

 事件が起きたのは2週間前で、リトン議員が逮捕されないことに対し、政府と警察当局への批判が集まっていた。

 地元メディアによるとリトン議員は、歩いていた少年と少年のおじの横を車で通り過ぎ、おじを呼び止めた。だがおじは返答せず、激怒したリトン議員が銃を取り出して発砲したという。銃弾はおじではなく少年に当たった。少年は現在、病院に入院中で、容体は安定している。

 事件を受け、リトン議員の選挙区のガイバンダ(Gaibandha)北部とバングラデシュ首都のダッカ(Dhaka)では抗議デモが起きていた。(c)AFP