【10月14日 AFP】米ミシガン(Michigan)州オークランド(Oakland)郡検察当局の検察当局は13日、先週に同州デトロイト(Detroit)郊外のホームセンターの駐車場で逃走する万引き犯の車のタイヤに向けて銃を発砲した女を訴追したと発表した。

 メディア報道によると、同州に隣接するインディアナ(Indiana)州の農業用品店でもこの前日、逃亡する2人の万引き犯に買い物客が発砲する事件が起きていた。

 デトロイト近郊の米ホームセンター大手ホーム・デポ(Home Depot)店舗で起きた事件で訴追されたのは、タティアナ・デュバロドリゲス(Tatiana Duva-Rodriguez)容疑者(46)。オークランド郡検察当局は、「車を止めようとする見当違いな試み」で、走り去る万引き犯とみられる男のジープ型の車のタイヤに向け発砲したと指摘している。

 警察によれば、デュバロドリゲス容疑者が銃を抜いた際、危険な状況に置かれていた人はいなかった。同郡検察当局は、「人の多い駐車場で銃を取り出すのは実に由々しい問題だ」と声明で述べている。

「銃がいったん発砲されたら、弾丸が跳ね返ったり、砕けたりして、誰かを殺傷する可能性がある。携帯電話を取り出して万引き犯の車のナンバープレートを撮影する方が、はるかに有益だっただろう」

 デュバロドリゲス容疑者は、「銃の無謀な使用、取り扱い、または発砲」の軽罪で訴追された。有罪となれば、最高90日間の禁錮刑が言い渡される可能性がある。

 一方、インディアナ州の農業用品店で起きた事件では、店員が2人の万引き犯を駐車場まで追いかけるのに協力し、犯人らに銃を発砲した男性を訴追するかどうかについて、地元検察当局が検討を続けている。(c)AFP