【10月9日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するアルゼンチン代表リオネル・メッシ(Lionel Messi)選手と父親のホルヘ・オラシオ・メッシ(Jorge Horacio Messi)氏が脱税3件の罪に問われ、出廷する見込みとなった。有罪となれば収監される可能性もある。スペインの裁判所が8日、確認した。

 2人はベリーズとウルグアイに作ったペーパーカンパニーを通して、2007~09年の間の同選手の肖像権収入に関連した416万ユーロ(約5億6000万円)を脱税した疑いで2013年に告発されていた。

 検察当局は、脱税行為は父親が行ったものであるとして、裁判所に世界年間最優秀選手に4度選ばれたメッシ選手を罪に問わないよう訴えた。メッシ選手の経営管理をめぐっては、早い時期から父親が担当している。父親については、禁錮18月と、脱税した額の半額を罰金として支払うことを求めた。

 しかし、税務当局の代理人らは、メッシ選手も罪に問われるべきで、それぞれの罪で7月半、あわせて22月の禁錮刑を求めた。これを受け、担当の裁判官がメッシ選手の父親のみを裁判にかけるよう求めた検察官の要請を退けたことが裁判文書で明らかになった。

 ただ、スペインでは、初犯で2年以下の刑が言い渡された場合は、執行猶予に処される場合が多く、2人が収監される可能性はほぼ皆無とみられている。(c)AFP/Daniel BOSQUE