【10月7日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)の父親が6日、脱税により懲役1年6月を求刑された。

 そしてバルセロナ検察当局は、メッシ自身は父親の「指示」をうのみにしていただけだとして、同選手の身の潔白は証明されたとしている。

 6日に公表された文書によると、メッシは子どもの頃から自身にまつわる実務を管理していた父ホルヘ・オラシオ・メッシ(Jorge Horacio Messi)氏による不正に気づいていなかったとされている。

 メッシとホルヘ氏は、ペーパーカンパニーをベリーズとウルグアイに作り、2007年から2009年までの肖像権収入から416万ユーロを脱税したとして、2013年に告発されていた。

 メッシは自身がサインした文書について捜査を受けていたが、裁判所はメッシが自身の収入がどのような経路をたどり、どのように脱税されていたかを認知していなかったとしている。

 世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」に4度輝いているメッシは、2015年の米経済誌「フォーブス(Forbes)」によるスポーツ選手の年間長者番付で4位に入っており、年収は6470万ドル(約78億円)とされている。

 メッシの兄マティアス(Matias Messi)氏は4日、アルゼンチンで車内に銃を不法所持していたとして一時拘束されている。 この騒動でマティアス氏は、警察ともみ合いになって顔をけがしており、2人の警察官も脚と膝を負傷した。

 マティアス氏は、2008年にも銃の不法所持で逮捕されている。(c)AFP