【10月4日 AFP】イラクのバグダッド（Baghdad）にあるイスラム教シーア派（Shiite）の居住区で3日、検問所を突破しようとした人物による自爆攻撃があり、少なくとも24人が死亡した。この攻撃については、イスラム教スンニ派（Sunni）の過激派組織「イスラム国（Islamic State、IS）」が犯行声明を出している。

　バグダッド作戦司令部のサアド・マアン（Saad Maan）報道官は、同市カダミヤ（Kadhimiyah）地区で「自爆犯3人がアダン・スクウェア（Adan Square）の検問所を突破しようと試みた」と述べた。

　自爆攻撃は現地時間3日の午後5時30分（日本時間同日午後11時30分）ごろに発生した。カダミヤにはシーア派の聖廟（びょう）があり、土曜日には多数の人々が訪れる場所。マアン報道官によると、検問所の治安部隊員と自爆犯が銃撃戦を行い、自爆犯の1人を射殺、残りの2人は自爆したという。

　警察幹部によると、爆発のうちの1回は自動車爆弾によるもの。また、この事件で少なくとも24人が死亡し、61人が負傷したという。現場近くの病院と同国内務省高官も死傷者数を確認した。

　米民間情報機関「SITEインテリジェンス・グループ（SITE Intelligence Group）」によると、昨年以降、イラクの一部地域を掌握するIS系の組織「Baghdad Province of the Islamic State）」が攻撃について犯行声明を出した。(c)AFP