【10月2日 AFP】米西部オレゴン（Oregon）州ローズバーグ（Roseburg） にあるアンプクア・コミュニティー・カレッジ（Umpqua Community College）で1日に起きた銃乱射事件で、容疑者の男は発砲前にキリスト教徒なら立つよう命じ、立ち上がった学生らを撃ったと目撃者が証言している。

　米メディア報道によると、銃を乱射したのはクリス・ハーパー・マーサー（Chris Harper Mercer）容疑者（26）。当局は容疑者の身元を公表していない。

　目撃者の証言によると、容疑者は教室を次々と移動しながら銃を乱射し続け、構内は恐怖とパニックの渦に巻き込まれた。

　負傷した女子学生の父親は米CNNテレビに、娘から聞いた話だとして、容疑者が学生たちにキリスト教徒なら立てと命じ、立った人を撃ったと語った。「学生たちが立ち上がると、容疑者は『よし、キリスト教徒なら、すぐに神に会えるさ』と言ったそうだ」。この女子学生は立てと命じられた際、床に横になって死んだふりをしたという。容疑者は教室に侵入するなり、まず教授を撃ったという。

　別の女子学生は、隣の教室から35～40発の銃声が聞こえたと語った。何が起こったのかと思い、その教室のドアを開けたところ、同級生が撃たれたのを見たという。

　当局によると、捜査官は容疑者のものとみられるソーシャルメディアの投稿を調べているという。容疑者があらかじめインターネット上で犯行計画を共有していた可能性があると、複数のメディアが報じている。

　また、警察が拳銃3丁とライフル銃、容疑者のものとみられる携帯電話を現場で発見したとの報道もある。容疑者は防弾チョッキを着ていたという。(c)AFP