【9月15日 AFP】地中海(Mediterranean Sea)を渡って欧州に向かおうとする移民らに、ゴムボートや救命胴衣を販売していたことが判明したフランスの駐トルコ名誉領事が辞職した。

 2014年10月に駐トルコ仏名誉領事に就任したフランソワーズ・オルケ(Francoise Olcay)氏は、トルコ南西部のリゾート地ボドルム(Bodrum)で自らが経営するマリン用品販売店の商品を移民に販売する様子を仏テレビ局に報じられ、11日に停職処分を受けていた。

 仏外務省報道官は「『フランス2(France 2)』の報道の後、11日夜の時点でわが国のボドルム領事館の名誉領事は停職処分を受けていたが、彼女はイスタンブール(Istanbul)の総領事に辞表を提出した」と明らかにした。

 取材チームに密かに撮影されていたオルケ氏は自らの行為を認めたが、必死で地中海を渡ろうとする難民たちに自分がボートや救命胴衣を販売しなかったとしても、他の誰かが販売していただろうと主張していた。(c)AFP