【9月10日 AFP】「ジバンシィ(Givenchy)」は、最新の16年春夏コレクションをニューヨーク(New York)ファッションウィークで発表する。同ブランドがニューヨークでショーを開催するのは異例のこと。より多くのファッショニスタやファンらに新作を見てもらうための特例的な企画だとしている。

「ジバンシィ」のショーが開かれるのは9月11日。デザイナーのリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)をサポートするのは、既存の境界を超越する実験的なパフォーマンスで知られるセルビア出身のアーティスト、マリーナ・アブラモヴィッチ(Marina Abramovic)だ。

 カリスマ的存在のマリーナは、ポップスターのレディー・ガガ(Lady Gaga)など多くのセレブをファンに持っており、そのパフォーマンスには何千人という観客が詰め掛ける。今回のショーの会場は、その後のプライベートパーティーの場所を含めてトップシークレットとなっている。

 今回のステージのテーマは「愛の賛美(Celebration of Love)」。大手高級グループ、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(Moet Hennessy Louis VuittonLVMH)の傘下にある「ジバンシィ」で、リカルドがメンズ・ウイメンズコレクションのヘッドデザイナーに就任して10周年を迎えるのを記念するイベントも兼ねている。

 今回はジャーナリストやバイヤー、セレブといったファッションショーの常連に加え、1000人を超える一般客がショーを観覧することができる。これはパリで開かれる通常のショーのよりもずっと多い数だ。

 また「ジバンシィ」はショー開催日に、2006年までブティックを構えていた同市マディソン街(Madison Avenue)に旗艦店をオープンする。同ブランドはこの他、マイアミ(Miami)とラスベガス(Las Vegas)にも店舗を持っている。

 LVMHグループによると、「ジバンシィ」は売上高と収益の両面で最も大きな成長を見せているブランドの一つで、ファッションラインはもとより香水やコスメも好調だとしている。(c)AFP