【9月12日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)は11日、女子シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は6-2、4-6、4-6でロベルタ・ビンチ(Roberta Vinci、イタリア)にまさかの敗戦を喫し、年間グランドスラム達成はならなかった。

 ビンチは今回の逆転勝利で、大会3連覇中だったセレーナの同大会における連勝を33試合でストップさせ、グランドスラムの連勝も27試合で止めている。

 セレーナは試合後、「自分のプレーが悪かったとは思わない。ビンチは本当に良いプレーを披露していた。これまでのキャリアの中で、最高のテニスをしていた」とコメントした。

 一方、大金星を挙げたビンチは、「私にとって素晴らしい瞬間でした」と喜びを語っている。

「セレーナを破り、決勝に進出できるなんて、本当に夢のよう。自分の人生において最高の瞬間だと思う」

 そしてビンチは、セレーナの偉業を阻止したことについて、観衆に謝罪した。

「セレーナの年間グランドスラム達成を阻んでしまい、米国の人たちには申し訳なく思います。今日は私の日でした。本当にごめんなさい」

 ビンチはまた、セレーナとの過去4度の対戦で一度もセットを奪えていなかったことに言及し、試合に勝てるとは考えてもいなかったと明かしている。

「本当に勝てるなんて思っていなかった。目覚めたとき、『今日はセレーナとの準決勝がある。だから楽しもう」と自分に言い聞かせていたの。自分が勝つなんて予想もしなかった」

 世界ランク43位のビンチは、12日の決勝で同じイタリア出身のフラビア・ペネッタ(Flavia Pennetta)と対戦する。

 第26シードのペネッタは、同日に行われた準決勝もう1試合で第2シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)に6-1、6-3で勝利している。(c)AFP/Jim SLATER