【9月10日 AFP】ヨルダンのアリ・ビン・アル・フセイン(Ali Bin Al Hussein)王子が9日、国際サッカー連盟(FIFA)の次期会長選挙へ立候補することを表明した。

 アリ王子は自身を、汚職にまみれたFIFAと直面する「度胸」を持ち合わせる唯一の候補だと評した。

 ヨルダンの首都アンマン(Amman)にあるローマ時代の円形劇場で行われた会見でアリ王子は、「私は、この古来の場所において、FIFAの会長選に再び立候補する」と語った。

 かつてFIFAの副会長を務めた39歳のアリ王子は、5月にFIFA幹部ら7人が逮捕された2日後に行われた会長選挙で、現職のブラッター会長に敗れている。

 1回目の投票でブラッター会長の133票に対し、73票を得たアリ王子だったが、2回目に途中辞退を申し出た。

 支持者の前で行われた演説でアリ王子は、「はっきりさせたい。始めたことを最後までやり遂げたい。10か月前、私はFIFA会長選でブラッター氏に挑戦しようとするただ一人の人間だった。名乗りを上げたのは、FIFAに変化が必要だと考えたからだ。周りが恐れをなしている間に、私は変化のために戦った」と述べた。

「他の候補者には立候補する度胸がなかったが、私はそれを持ち合わせていた」

「FIFAを変えることができるのは新たなリーダーシップだけだ。過去の慣例に汚されていない新しいリーダーシップ無しで、FIFAが世界の人々へこのスポーツを還元することはできないと強く考えている」

 新会長選は来年2月26日に実施される予定となっている。これまで、会長戦には欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長や韓国の鄭夢準(Mong-Joon Chung、チョン・モンジュン)氏、元ブラジル代表のジーコ(Zico)氏らが立候補している。(c)AFP