【9月9日 AFP】米国の成人人口の約半数が糖尿病、または糖尿病予備軍であることが8日、発表された論文で明らかになった。ただし、糖尿病患者の数は、過去数十年にわたって増加を続けていたが、現在は横ばいの傾向にあるという。

 米国医師会雑誌(Journal of the American Medical AssociationJAMA)に掲載された論文によると、2011~12年に、米国の成人人口の40%近くが糖尿病の前段階にある「予備軍」で、12~14%が糖尿病を患っていたという。

 糖尿病患者の割合は、ヒスパニック系が22.6%と最も高く、その後にアフリカ系の21.8%、アジア系の20.6%と続いている。白人の調査対象者の糖尿病有病率は11.3%だった。

 また、1988~94年には、米国人の9.8%が糖尿病を患っており、2001~02年には同10.8%、2011~12年には同12.4%に増加している。

 しかし、研究者らによると、最近の増加率はわずかであり「糖尿病の有病率が頭打ちになった」兆候であるとも考えられるという。これについては、同時期に米国での肥満傾向が、ほぼ横ばい状態になったこととも一致している。(c)AFP