【9月9日 AFP】男子テニス、国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup 2015)の主催者は8日、敵地グラスゴー(Glasgow)で行われる英国との準決勝を控えるオーストラリアが、問題児ニック・キリオス(Nick Kyrgios)をメンバーから外したと発表した。

 オーストラリア代表を率いるワリー・マズア(Wally Masur)監督は、キリオスの問題行動については触れず、選手と話し合って出した結論だと主張した。

 20歳のキリオスは、先月のロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2015)で対戦したスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)に対し、恋人が不貞をはたらいているとコメントしたことで物議を醸し、罰金処分を科された。

 また、7月のワールドグループ準々決勝でカザフスタンのアレクサンドル・ネドビエソフ(Aleksandr Nedovyesov)に敗れた際、キリオスは「ここにいたくない」などと発言していた。

 マズア監督は、デビスカップでの戦績を14勝2敗としているバーナード・トミック(Bernard Tomic)を筆頭に、ベテランのレイトン・ヒューイット(Lleyton Hewitt)と、ダブルスのパートナーであるサム・グロス(Sam Groth)を招集したほか、若手のタナシ・コキナキス(Thanasi Kokkinakis)をメンバーに入れた。

 2003年以来、通算28度目のデビスカップ制覇を目指すオーストラリアは、英国に勝利した場合、決勝でアルゼンチンとベルギーの勝者と対戦することになる。(c)AFP