【8月31日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」は30日、シリアの首都ダマスカス(Damascus)の近くで反体制勢力と市街戦を行った。ISはダマスカス中心部にかつてなく近づいている。

 在英の非政府組織(NGO)シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、市街戦があったのはダマスカス南部のカダム(Qadam)区アサリ(Asali)。カダム区は1年前に政府軍と反体制勢力が停戦を結んで以来、比較的平穏だったという。同監視団は、この市街戦で戦闘員15人が死亡したが死亡者が属していた勢力の内訳は不明だとしている。

 同監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は、ISは2014年7月から拠点にしていた隣接する地区から前進してきたと述べた。シリア軍当局者はAFPに戦闘があった事実を認め、武装勢力同士で戦ったのは「実に喜ばしい」が、ISが政府支配地に進もうとするならば対応を取る用意があると述べた。(c)AFP