今年の全米オープンまでの道のりは、決して簡単なものではなかった。

 チリッチは、肩の故障で全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2015)を欠場し、3月にようやくツアー復帰した。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)では8強入りを果たすなど、復調の兆しを見せているチリッチは、この大会でマークされている選手の一人になったことについて、「大会への姿勢は変わる。違うアプローチになる」とコメントしている。

「でも、これは別の四大大会(グランドスラム)だと考えなければならない。もちろん、他のグランドスラムより思い入れのある大会だけど、単純に考えなきゃ」

「もちろんプレッシャーはあるけど、このまま正しいやり方で進めれば、もっとポジティブに考えられるようになる」

 錦織がブノワ・ペール(Benoit Paire、フランス)に敗れたため、準々決勝までの道のりはいくらか容易なものになり、最初に立ちはだかる可能性が高いのは第7シードのダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)ということになる。

「自分のことしか考えていないし、自分には勝つ力もあると確信している」

(c)AFP/Dave JAMES