【8月28日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2015)は27日、女子シングルスの組み合わせ抽選が行われ、世界ランク1位のセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は、各所で難敵を迎え撃つ可能性があるものの、テニスの歴史を塗り替える優勝候補の筆頭であることは間違いない。

 大会3連覇中のセレーナは、先月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)で「セレーナ・スラム」と呼ばれる四大大会(グランドスラム)4連勝を果たし、今大会では1988年のシュティフィ・グラフ(Steffi Graf)氏以来となる年間グランドスラム達成と、同氏に並ぶ22個目のメジャータイトル獲得を目指している。

 順調に勝ち進めば、セレーナは準決勝で第3シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)と対戦することになる。両者の直接対決では、シャラポワが17連敗を含めて過去20戦で18敗を喫している。

 決勝でセレーナと激突すると思われる上位シードは、前週のウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2015)決勝で、セレーナを相手にフルセットまで持ち込みかけた世界2位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)と、昨年の決勝を含めて直接対決では女王に1勝10敗と大きく負け越している第4シードのカロリーネ・ボズニアツキ(Caroline Wozniacki、デンマーク)となっている。

 セレーナは、準々決勝でグランドスラムのシングルスを7度制している姉のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)と対戦する可能性があり、同じ山の32選手の中に9人の米国勢が並んだ。

 姉妹対決の可能性についてセレーナは、「4回戦で当たるよりはまし、という感じですね」とコメントした。

「トーナメント表は見ません。同じ山に米国勢が多いのも見ていません」

 セレーナはヴィーナスとの姉妹対決で15勝11敗と勝ち越しており、直近ではウィンブルドンの4回戦で勝利を収めている。

 全米オープンでの過去4戦では白星を分け合っているウィリアムス姉妹だが、最後に対戦した2008年大会の準々決勝ではセレーナが勝っている。