【8月26日 AFP】映画「007」シリーズの主人公ジェームズ・ボンド（James Bond）を演じたアイルランドの俳優ピアース・ブロスナン（Pierce Brosnan）さんが、次期ジェームズ・ボンドは黒人か同性愛者でも良いと語った。

 米男性誌ディテールズ（Details）の取材で同性愛者のボンドをイメージできるかと質問されたブロスナンさんは、「もちろん。いいじゃないか」と答えた。

一方でブロスナンさんは、007シリーズの製作者バーバラ・ブロッコリ（Barbara Broccoli）氏が存命中は、同性愛者のボンドが認められることはないだろうと述べたが、「でも（同性愛者のボンドは）間違いなく興味深い映画になるだろう」と付け加えた。

「まずはジェームズ・ボンドにふさわしい、素晴らしい黒人俳優を挙げよう。イドリス・エルバ（Idris Elba）なら肉体、カリスマ、貫録がある」

 42歳のエルバさんは、10年間ボンド役を演じてきたダニエル・クレイグ（Daniel Craig）さんの後継者として最有力視されている。

 ブロスナンさんは90年代を中心に『007/ゴールデンアイ（Goldeneye）』『007/トゥモロー・ネバー・ダイ（Tomorrow Never Dies）』『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ（The World is Not Enough）』『007/ダイ・アナザー・デイ（Die Another Day）』でボンド役を演じた。

 5か月前、同じく元ボンドだった英俳優ロジャー・ムーア（Roger Moore）さん（87）が次期ボンド役について人種差別的な発言をしたとして、ソーシャルメディアで非難が殺到する出来事があった。1973～85年に7本の映画でボンド役を演じたムーアさんはこの発言について、意図が間違って伝わったものだと主張していた。(c)AFP